カットイン大富豪のすゝめ。一章
(「カットイン大富豪のすゝめ」は 三章構成です。)
-
大富豪
大富豪というゲームを知っているだろうか?
そう4,5人が集まった時にすかさずトランプを取り出してやる、あの"大富豪"です。
そんな大富豪をやろうかなぁというのに、集まった人数は6,7人…そんな時にこう思ったことはありませんか?
「手札少なっ!!」
どうしても大富豪をやりたかったワタクシは脳内データベースをフル稼働させました。カタカタカタカタ、ピンポン!※A
「カードが足りないなら増やせばいいじゃない!」
そうしてワタクシはトランプを2セット使った大富豪をすることにしたのです。しかしながら、単純にそのまま大富豪をしては面白くないじゃない!※B であるところ。
折角、大富豪には"ローカルルール"というものが存在するのだから、独自にルールを作ってしまおう。そう決心したのであった…!
-
ルール開発その1(カットイン)
大富豪の上がり方を見ていると、こんなことが多々あります。
ペア・スリーカード・シークエンス(階段)で数の暴力
↓
8切り
↓
最後のカード出して上がり。
JOKERゲーであることはさておいても、
実に8切りゲーです。
8切り許すまじ。
どうにかして目にモノを見せてやりたい。
しかしワタクシがやろうとしているのは普通の大富豪ではなく、トランプを2セットも使った大富豪です。
そうだ、同じマーク※1同じ数字※2のカードが2枚あるじゃないか!!
(以降、そのようなカードは"同じカード"と称する)
これをうまく使えば穏やかじゃない※X ルールにできるはず。
例えば、上がりそうな人の8切りに対して、別のプレイヤーが同じカードを出したら8切りの効果を奪える。そんなルールがあったらワクワクがとまんない!※Y だね。
とりあえずワタクシは、「同じカードを重ねる行為」を"カットイン"と名付けることにしたのです。
-
カットインの掘り下げ
さて、「同じカードを重ねる行為」をカットインとしたわけですが、これだけでは定義と呼ぶには心もとないです…。
「誰」が「いつ」「どんな場合」にできるのかを明確にしましょう。
①カットインができるのは「誰」か
カットインをできるのは「全プレイヤー」とします。
「次のプレイヤーのみ」としなかったのは個人的な因縁、すなわち8切りへのヘイトです。
さておき、「カードを出したプレイヤー以外のプレイヤー」としなかったことに注目してください。
・1枚出しのフェイズ※3にて残り手札がペア2枚という状況で上がることができたり
・7♠︎7❤︎7♣︎を2枚ずつ持っている時に、スリーペアにカットインで出すことで革命を回避したり
と、「セルフカットイン」を認めると戦略が広がるのです!
②カットインができるのは「いつ」か
カットインを各ターン間にねじ込もうとすると、ターンプレイヤーvsカットインという順番争いが生まれてしまいますが、基本的には
「ターン→カットイン→次ターン」とします。
カットイン優先です。しかしながら、毎ターンこれを確認していてはテンポが悪くなってしまいますから、
・カットインを出すか考える場合は「カットイン考えます」と宣言する
・宣言後は他プレイヤーはカードを出してはいけない(出したら後述の"公開札"となる)
・宣言前に場に別のカードを重ねられた場合はカットインの権利を失う(パスは遡れる)
というルールが伴います。
もちろんターンプレイヤーがカットインの有無を聞くことは可能ですが、必要ではありません。
③カットインができるのは「どんな場合」か
発端であるところの1枚出しフェイズにおけるカットインに関しては、文字の意味通り「同じカードを出す」だけですから、問題ないとします。
では、複数枚の場合はどうでしょうか。
ここで、「場にある(=前ターンに出された)カードと同じカードを全て持っていること」
をカットインができる条件とします。
ちなみにJOKERはすべてのカードの代わりになるため、カード名を宣言した上でカットインに使えます。
それでは目的であったカットインの定義を。
「場にあるカードと同じカードを全て持っている時、順番に関係なく場に出すことができる。」
ところでカットインは8切りの権利を奪うと言いましたが、他の役の扱いについては次の記事でしたいと思います。(役の説明もしてないですしね)
→しました(http://kokec.hatenablog.jp/entry/Daifu/second)
カットインの説明も一通り済んだので、一章はこれにて終了!
※A あこちゃ
※B バローラ
※X きりあお
※Y ゆめちゃ
※1 マークのことをスートと言うそうです。
※2 数字のことをランクと言うそうです。普段ワタクシたちは「いち、に、…」と一部愛称で呼びますが、ランクの呼び名もちゃんと決まっていて「エース、デュース、トレイ、ケイト、シンク、サイス、セブン、エイト、ナイン、テン、ジャック、クイーン、キング」となります(6♣︎のことを「クラブのサイス」なんて言ってみたい)。ちなみにA〜6はダイスの呼び名に基づいているようです。
※3 カードを出してから各プレイヤーのターンを経て場が流れるまでの巡りをフェイズと(勝手に)呼んでいます。