カットイン大富豪のすゝめ。二章
この記事は 一章(http://kokec.hatenablog.jp/entry/Daifu/first)の続きです。
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基本ルールのおさらい(ランクとスート)
・ランクの強さ
通常時
3→4→5→…→10→J→Q→K→A→2→JOKER→3♠︎
革命時
2→A→…→4→3→JOKER→3♠︎
・JOKER
スートとランクを宣言することで、そのカードとして扱うことができる。
・革命
1つのターンにカードを4枚以上出すことで、ランクの強さが逆転する
・複数出し
ペア:同じランクを2枚出すことで、そのフェイズ中はペアしか出せなくなる。
スリーカード:3枚バージョン
フォーカード以上:4枚以上バージョン、革命が起きる。
シークエンス:同じスートで3枚以上の連続したスートを出すことで、そのフェイズ中は同じ枚数のシークエンスしか出せなくなる。ランクの強さは最強どうしを比べる(3,4,⑤→4,5,⑥を認める)。
・縛り
ランク縛り:連続した数字が2枚続いた場合、1つ強いランクしか出せない。カットインされても一枚のカードとして扱う。シークエンス中は発生しない。
スート縛り:同じスートが2枚続いた場合、同じスートしか出せない。カットインでも発動する。
片縛り:ペアやスリーカードにおけるスート縛りは全て前と揃っていなくても、揃っている部分のみは発動する。
(4♠︎4♠︎4♣︎→"6♣︎"6♦︎6♦︎→"9♣︎""9♦︎"9❤︎→"J♣︎""J♦︎""J❤︎")
激縛り:ランク縛りとスート縛りは重複する。
(4♠︎→5♠︎なら6♠︎しか出せない)
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ルール開発その2(公開札)
大富豪はターンの移ろいが素早く、そのテンポこそこのゲームが愛されている所以といっても過言ではありません。
しかし手札が増えたこと、またカットインの登場により、本来の大富豪と比べてテンポが格段に遅くなりました。
「じゃあテンポを遅くしている原因にペナルティーを与えよう」
そうしてできたのが"公開札"というエリアです。
"札"とあるように手札の一部ではありますが、1度公開札となってしまったカードは、自分の前の卓上に表向きで置き、そのゲーム中公開されたままとなります。
公開札を対象とする役や、逆に対象から除かれる役も存在します。
公開される条件とは
・縛り無視など、誤ったカードを出してしまった。
・順番無視など、タイミングを誤った。
・後述のQピーピングをされた。
・都落ち後、大富豪が投了した。
・ゲームのカードを落としちゃった!!
また、自ら手札を公開札にすることもできます(メリットがあるとは思えませんが…)。
ちなみにこの公開札という制度、遅延への制裁という立場でありながら、存在を忘れたりシークエンスが崩れたりなどが影響し、さらに遅延を生みだすルールでもあります。
→ゆえに存在価値のあるルールであるとも言えます。
テンポの速さは各プレイヤーのプレイングに委ねることとします。
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ルール開発(役)
通常時のランク順に説明します。
[3]
・スペさん(トレイスペード)
2より強いカードとしてのJOKERに対して勝てるカードです。
・ダイヤさん(トレイダイヤ)
これを手にしているプレイヤーは1ゲーム目の最初のターンプレイヤーとなります。公開しなければ持っていることが分からないため、公開札となります。
2ゲーム目以降は大貧民から始めるのが一般的ですが、ダイヤさんを採用することもあります。
[4]
・4切り(よんぎり、ケイトフロー)
偶数枚の4を出すことで8切りと同じ効果(フロー)になります。
*カットイン 1枚や3枚に対するカットインなどでも発動します。カットインされた場合、次のターンプレイヤーはカットインした人になります。
[5]
・5スキップ(ごすきっぷ、シンクスキップ)
1枚:次のプレイヤーを飛ばし、2番目のプレイヤーにターンが移ります。
n枚:2n-1人分飛ばし、2n番目のプレイヤーにターンが移ります。
5スキップにより、1周以上のプレイヤーが飛ばされてしまった場合、フローになります。
*カットイン 枚数は合計値、効果はn枚を参照。フロー時の権利はカットインした人に移ります。
[6]
・6サルベージ(ろくさる、サイスサルベージ)
出した6の枚数だけ捨て札の中から選び、手札に加えることができる。大貧民のみ可能。誰かが上がってしまった場合、効果を失います。
*カットイン カットインされた場合、サルベージの権利を失う。
[7]
・7渡し(ななわたし、セブンフォース)
出した7の枚数だけ手札の中から選び、次のターンプレイヤーに押し付ける。可能な限り選ばないといけません。公開札を選ぶことはできません。
*カットイン カットインされた場合、場に出ている7の枚数だけカットインした人がカットインされた人に押し付ける。
[8]
・8切り(やぎり、エイトフロー)
そのフェイズを終了し、そのままターンプレイヤーとなり、次のフェイズに移行します(これをフローと言っていた)。
*カットイン カットインされた場合、ターンプレイヤーはカットインした人に移ります。
[9]
・9リバース(きゅうり、ナインリバース)
奇数枚の9を出すことでターンの移る方向を逆にします。(カットインも含め)偶数枚の場合、なにも起きません。
プレイヤーが2人の場合、8切りと同じ効果になります。
[10]
・10捨て(じゅっすて、テントラッシュ)
出した10の枚数だけ手札・公開札から選び、捨て札にする。可能な限り選ばないといけません。
*カットイン カットインされた場合、権利がカットインした人に移ります。捨てられる枚数は場に出ている10の合計枚数。
[J]
・Jバック(ジャックバック)
そのフェイズに限り、革命状態が反転します。複数枚でも効果は同じです。
*カットイン カットインされても、効果は同じです。
[Q]
・Qピーピング(きゅーぴー、クイーンピーピング)
出したQの枚数だけ、次のターンプレイヤーの手札から選び、公開札にさせる。
*カットイン カットインされた場合、場に出ているQの枚数だけ、カットインした人がカットインされた人の手札から選び、公開札にさせる。
[K]
・Kグリード(きんぐり、キンググリード)
すべてのプレイヤーの公開札の中から、出したKの枚数の3(2)枚につき1枚を選び公開札に加える。選ばないこともできます。
*カットイン カットインされた場合、カットインした人が全てのプレイヤーの公開札から場に出ているKの枚数の3(2)枚につき1枚を選び、カットインされた人の公開札にすることができます。カットイン宣言中に、求められた場合はカットインされた人は対象の宣言をしなければなりません。
[A]
・Aオープン(エースオープン)
出したAの枚数の3(2)枚につき1枚、他のプレイヤーは各々の手札から選び公開札にする。
*カットイン カットインした人はカットインされた人の手札から、場に出ているAの枚数の3(2)枚につき1枚を選び、公開札にさせる。
[2]
つよい。
1つ1つの役が、カットインによって複雑化されています。
1度に覚えるのは無理なので、何度かゲームをして1つずつ増やしていくことを強く推奨します。
これで追加ルールの説明はほぼ終わりました。
最後、三章にて手順などの説明も兼ねてできるだけ簡潔にまとめたものをあげたいと思います。